地下鉄は 《地下鉄・都市・地域》

地下に敷設された都市高速電気鉄道。

地下鉄道の略称。

ほかの交通機関や道路との交差がないので列車運転速度を高められ、市街地景観の維持ができること、騒音の発生が少ないことから、大都市公共交通機関の主流となっている。

通勤・通学などの便を図るため、路線は都心から周辺郊外地区に向けて放射状に配置される場合が多いが、ロンドン、パリ、モスクワ、東京のように環状線を設けて放射状路線の相互を連絡している都市もある。

同じ路線が郊外に出ると高架や地平になる場合でも、運営主体が地下鉄道運営事業者であれば地下鉄とよぶ。

東京の地下鉄計画は、東京市内外交通調査委員会が1919年発表した調査書によって始まった。

この計画はその後関東大震災があったため修正されて、25年、東京特別都市計画の一部として決定、告示された。

同年、東京地下鉄道会社によって着工された上野―浅草間の2.2キロメートルが27年に開通し、ついで35年東京高速鉄道会社によって完成された渋谷―新橋間との直通運転が、39年に開始された。

この両社の路線は41年に設立された帝都高速度交通営団に引き継がれ、営団地下鉄銀座線となった。

なお、帝都高速度交通営団は2004年4月に民営化されて東京地下鉄株式会社となり、通称も営団地下鉄から東京メトロに変わっている。

大阪では、1924年に大阪市高速鉄道路線網の調査報告書が完成し、市議会の議決を経て、33年梅田―心斎橋間3.1キロメートルが開通した。

第二次世界大戦終了時までに完成していた日本の地下鉄は前記2路線だけで、名古屋などの計画はあったものの戦争の激化によって実現されなかった。

戦後の地下鉄計画は、1946年1月戦災復興院による帝都復興計画要綱案に取り上げられた。このなかで、ターミナル駅での郊外電車との直結と、半地下開放路線の建設が提案された。

ほかの主要都市でも輸送需要が急増し、大阪は50年に地下鉄工事を再開し、51年には天王寺―昭和町間の1.8キロメートル、52年に昭和町―西田辺間1.3キロメートルが開通した。

東京でも51年、池袋―御茶ノ水間6.6キロメートルの工事に着工、54年1月運転を開始した。

続いて56年に大阪の花園町―岸里間1.1キロメートル、57年には名古屋の名古屋―栄町間2.4キロメートルも営業を始め、地下鉄建設は本格化した。

その後札幌、横浜、神戸、京都、福岡、仙台、広島、さいたま・川口・鳩ヶ谷の埼玉県3市の各市で開業。

2001年現在の営業キロ数は672.9キロメートルに達している。
update:2010年03月17日